ギタリストと言っても、色んな仕事があります。プロを目指している人たちにとって、ギタリストとして活躍している人は華やかな人生を送っているように見えるのではないでしょうか?しかし、ギタリストと一口にいってもさまざまな仕事があります。
では、プロのギタリストがどんな仕事をしているのか、少し覗いてみましょうか。
アーティスト
プロ志向の方々が目指すのは当然メジャーデビューかな?プロダクションと契約したら、レコード会社やプロダクションのバックアップの元でCDを作り、楽曲を宣伝することができます。
ライブサポート
アーティストのバックバンドに入って演奏を行う仕事です。たいていの場合、短期間のライブに突発的に入ることが多いかな。あくまでボーカリストを目立たせるのが目的だから、原曲の通りに演奏することが第一です。
スタジオミュージシャン
ソロのボーカリストなど、他のアーティストのレコーディングを手伝う仕事です。アレンジャーやディレクターと相談しながら音を入れていきます。ライブサポートよりは自由度の高い仕事ですが、演奏力やアレンジ力だけでなく、たくさんの人と関わる仕事なのでコミュニケーション能力も問われます。楽しいけれど難易度の高い仕事です。
仕事の量にもよりますが、ギタリストの平均的な年収は200万円程度です。生活をするのは兼業をしていかないと難しいかもしれませんね。人によってはスタジオミュージシャンと兼業でギター講師をしている人も多いみたい。
自作の楽曲をアーティストに提供する作曲家として活躍するギタリストや、プロデューサーのような形で関わるギタリストも。そうした演奏以外の能力を持っている人はさらに仕事の幅が広がり、収入が増えていきます。
バンドを組んで活動し、オーディションをたくさん受けること。オーディションに応募して採用されれば、レコーディングや楽曲提供の依頼をもらうことができます。オーディションに受かることももちろん大事ですが、バンド活動やオーディションで出会った人脈も後々の立派な財産です。大切にしましょう。
レーベルにデモを送るうえで注意しておきたいポイントは、「ちゃんと聴ける状態にすること」!意外かもしれないけど、CD-Rがキズだらけで音が飛んでいたり、そもそも音が入っていなかったりすることが非常に多いらしいので、くれぐれも注意してね。もしCD-Rデータで送る場合は注意書きを書いておくと親切です。
BARやライブハウスで演奏しながらギタリストをこなすギタリストもいますよ。小規模なライブを一日に2~3ステージこなすイメージで活動を行います。
プロになるということは、自分の音楽を「商品」にするということ。プロのギタリストになるためには高度な演奏スキル以外にも必要なものがあります。
作曲や編曲をする力
シンセで作成した音にギターを合わせることが多いからか、ギタリストであっても、演奏・作曲・編曲すべてが求められることが増えました。アレンジャーによっては、バックギターのアレンジを任されることも。スタジオワークでは、作曲・編曲ができた方が有利だといえます。作曲・編集などのスキルを磨くために音楽専門学校に入る人もいるようです。
コミュニケーション能力
プロの世界では、1つの曲を作るまでに様々な人と関わります。楽曲作りをスムーズに進めるためには、優れたコミュニケーション能力が不可欠。コミュニケーション能力は、あなたの音楽活動の成功を大きく左右するはずです。たとえ音楽業界から身を引くことになっても、培ったコミュニケーション能力はどんな仕事でも活かせる財産になります。
練習を重ねることが何より大事
ギタリストは一定の演奏力があって当たり前ですが、プロの世界では高度な速弾きやタッピングといったテクニカルプレイはあまり求められません。どちらかというと重要視されるのはタイム感と他から抜きん出た「売り」。テンポをキープできる能力は重宝されますし、特徴的な「売り」はプロの世界を渡っていく武器になります。
タイム感や自分の売りは才能によって決まるのではなく、実直に練習を重ねることで見えてくるもの。「星条旗は永遠なれ」で伝説となったギタリストであるジミヘンだって1日8時間以上ギターと向き合っていたといいます。少なくともそれと同じくらい努力しなければプロとして抜きんでた業績は残せないのかもしれませんね。