プロを目指すミュージシャンの卵たちが技術と知識を培うべく通うのが音楽専門学校。歌手、演奏家、作曲家、コンサートスタッフ、楽器職人など音楽に関わる多種多様な職業を目指すことができます。
ここでは、そんな音楽専門学校についてのさまざまな質問に回答。
といった疑問をQ&A形式でしっかり解消しますよ。
「音楽専門学校に興味があるけどよく知らないまま入学するのは不安…」という方はチェックしてみてくださいね。
2年制の音楽専門学校に通う際にかかる費用としては250万円ほどが相場。費用は卒業までの期間や学びたい学科などにより変動します。また、夜間も開講している学校ではそちらの方が安い傾向にあるようです。
費用の内訳としては入学金・授業料・設備費など。卒業に際して費用が必要になる学校もあります。専門学校のなかでも音楽専門学校にかかる費用は比較的高額。せっかくお金を出すのだからしっかり通ってスキルを身に着けられる学校を選びたいですね。
音楽は専門学校にいかなければ学べないわけではありません。しかし、専門学校に通うことで「業界関係者とのコネができる」「教則本では学べない生の情報が得られる」といったメリットが得られます。費用の負担やモチベーションの低下などのデメリットも考えながら、通う学校を検討するべきです。ここでは音楽専門学校に通ってプロを目指すメリットとデメリットをくわしく説明しています。
音楽大学と専門学校の大きな違いは「学べる内容」「学費」「卒業後」の3つ。アーティストになりたいか、音楽教師になりたいか、音響スタッフになりたいか、目標とする夢によって進むべき学校は異なります。次のページでは音楽大学と音楽専門学校の違いについてさらに詳しく説明しているので、どちらへ進学しようか迷っている方は夢をかなえるためにぜひチェックしてみてください。
社会人でも音楽専門学校に通うことは可能です。仕事で安定した収入を得ながら音楽を学べるというメリットもあります。とはいえ、仕事をしながらプロとしての技術を身に着けるまで学校に通って学ぶのはなかなか大変。軽い気持ちで入学して後悔することのないよう、社会人が音楽専門学校に通うメリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。
音楽専門学校に入学したいときに気になるのが、奨学金や特待生制度などのサポート体制です。夢の実現に向けて音楽専門学校ごとにさまざまなサポートが用意されており、集中して学習に取り組むことができるようになっているところが嬉しいポイント。ここでは、音楽専門学校で用意されていることが多いサポート制度についてご紹介します。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
奨学金制度とは、意欲があり成績が優秀であっても経済的な理由から専門学校に通うことが困難な学生を対象とした制度です。学生に学費の貸与をすることで、安心して通えるようにサポートします。
国が運営している「日本学生支援機構」では、「貸与型奨学金」と「給付型奨学金」の2つの奨学金を用意しています。とくに、「貸与型奨学金」は国が実施し、学生本人に貸与されるところが特徴です。また、「給付型奨学金」は、低所得の学生をサポートすることを1番の目的とし、期間内に書類の提出を行って審査を受ける必要があります。
この他にも、音楽専門学校によっては独自の奨学金制度や民間の奨学金制度を取り入れている場合もあります。奨学金の種類によって1ヶ月に支給される金額が異なるため、事前にしっかりと調べておくと安心できます。
特待生制度とは、学業成績や人物ともに優秀で、しっかりと目的意識を持ち進学を志す学生を対象とした制度です。面接での受け答えや今までの成績、資格取得の実績や、技術力などさまざまな観点から総合的に判断される場合が多いです。
特待生として選ばれると、授業料の一部免除や全額免除、入学金の免除などさまざまなサポートを受けることができます。専門学校によっては、レベルに合わせて何種類もの特待生制度を用意しているところもあるので、一度確認してみるといいでしょう。
入学時には特待生としての評価を受けることができなかった場合でも、1年次から2年次に進学をするときに特待生として評価してもらえる制度を設けている場合があります。1年次の成績や出席率が優秀で実技の実績も認められた学生は、2年次の学費や実習費の一部を免除してもらえるところが特徴。学校内での選考で決定される場合がほとんどなので、1年次にしっかりと学習し成果を出すことが必要となります。
音楽専門学校に進学するために必要な資金を、ローンを組んで賄いたいという場合には「学費ローン」という制度があります。学費ローンは一般銀行やクレジットカードローン会社などでも取り扱っているため、個人的に相談をしながら組むことも可能です。
また、国が運営している国民金融公庫の「教育ローン」は、固定金利で幅広い返済方法に対応しています。学費を目的とする場合だけでなく、通学定期代や通学のための賃貸費用、学校で必要な楽器購入費など幅広い目的で使用することが可能です。さらに、日本学生支援機構の奨学金と併用することもできるため、負担を軽減することができますよ。
この他にも、専門学校で独自の学費ローンを用意している場合もあり、クレジットカード会社と提携をして、扱いやすいカードローンを用意している場合も。金額や返済方法に合わせて、自分に合うものを選択することが可能です。
音楽専門学校まで公共交通機関を利用する場合、気になるのが交通費です。JRや私鉄各社の学割指定校の場合は、在学期間内は公共交通機関の学割制度を利用することができます。そのため、毎月の交通費を少しでも抑えることが可能です。 この他にも、よく利用する美術館やリハーサルスタジオなどの施設割引や携帯電話などの通信料金の割引が受けられる制度を設けている場合があります。専門学校ごとに異なるため、事前に確認しておきたいポイントです。
自宅から通いたい専門学校までが遠く通学が難しい場合には、一人暮らしをする必要があります。そのため、専門学校の近くに学生寮を準備している場合がほとんどです。また、学生寮がない場合でも賃貸会社と提携をして、通学や学習にむいている物件を紹介できるようになっている場合が多いそう。他にも、専門学校によっては食事付きや共有スペース付きの寮が用意されている場合があり、学生が勉強に専念できる環境が整えられています。
学費や生活費を賄うために、空いた時間を利用してアルバイトをしたいと考えている学生も多いはず。音楽業界は専門的な知識や経験を必要とする場合も多いため、専門学校によっては将来の職種に合わせたクリエイティブなアルバイトを紹介してくれる場合があります。
また、寮の近くや専門学校の近くでアルバイトができる場所を探したい場合にも、専門学校で紹介してくれる場合があるそう。
参考:
『教育一般貸付(国の教育ローン)』日本政策金融公庫
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html
『奨学金の制度』日本学生支援機構
http://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/index.html